発達障害の聴覚過敏とミソフォニアの併存か
ミソフォニア、という病名をご存じだろうか。
以下、Wikipediaから引用させていただく。
【ミソフォニア(英語:Misophonia, literally "hatred of sound")、音嫌悪症または音恐怖症とは、まれに診断される医学的な障害である。原因は神経学的だと思われ、特定の音に対して否定的な感情(怒り、逃避反応、憎しみ、嫌悪)が起こされる。小さい音も大きい音もある。ミソフォニアの名前はアメリカ人の神経学者Pawel JastreboffとMargaret Jastreboffに作り出され、「selective sound sensitivity syndrome」(選択的音感受性症候群)とも呼ばれる】
【ミソフォニアを患っている人は最もよくある場合、唇鳴らし、ズルズルの音立て、咳払い、爪切り、そしゃく、飲用、歯磨き、呼吸、鼻のクンクン鳴らし、会話、くしゃみ、あくび、徒歩、ガムをかむことまたはバブルを破裂すること、笑い、いびき、飲み込み、ゴクゴク、げっぷ、義歯のかちっという音、タイピング、咳、鼻歌、口笛, 歌い、ある子音の音や、反復的な音により、怒りの感情が生じる。発汗、筋肉緊張や高心拍数などの「闘争・逃走反応」の症状が出る】
要するに、主に他人から発せられる音に異常な不快感、嫌悪感を抱く症例だ。
ボクの聴覚過敏は劇的というほどでもないが、結構困らされている。イヤーマフを使うこともあるが、耳栓でも事足りることも多い。
例えばビンとビンが触れ合うガラス音が痛くて、町内の不燃物当番の時に耳栓をする、という程度。
ところが、めったに外出することはないが例えば病院の待合室。
会話の声が聞こえる。誰かが咳またはくしゃみをする。笑い声、受付の呼び出し声、他人のもぞもぞと洋服のこすれる音、鼻をすする音、そんな類の音がものすごい嫌悪感をもって圧迫してくる。これを避けるために、ボクは待合室のようなしばらく時間を過ごさなければならない場所では、サングラスをし、帽子を目深にかぶり、イヤーマフをつけた上にさらに大判のスカーフを頭からかぶる。
そうでないと、他人の出す音が不快で、汚く思え、自分が汚染されていく気がするのだ。
それは嫌悪感をはるかに超えて、正直、殺意を覚える。
大きな音でなくても、小さければそれもまた神経を小指でこすられているように、イライラを募らせることになる。
医者に聞いてみたら、なんと、ボクの主治医はミソフォニア自体を知らなかった。これはあまりにも勉強不足。
ということで、まだミソフォニアなのか、発達障害からくる聴覚過敏なのかは判別しがたいし、有効な対策をとれていない。
自分もまだその病名を知ったばかりなので、もう少し勉強したり自分の感覚の推移を見守ってみたいと思う。
人混みは、地獄だ。