アスペルガーは荒野をめざす

アスペルガー、自閉症スペクトラム、学習障害、発達障害当事者。思ったことを思った時に書く。寂しくて繋がりたいわけじゃないけど、言葉の行き着く先がない。主に発達障害、鬱病などの二次障害、アスペルガーの生きづらさや腹立ち紛れの愚痴なんぞ書いてます。

精神障害にも訪問看護はおススメ

先月から、訪問看護というものを始めた。

正直、看護師さんが訪問してくれる、というのはお年寄りや身体障害のある人向けのものだと思っていた。

ボクのような身体は健常、頭のなかがごっちゃごちゃの発達障害者・うつ病患者にも訪問してもらえるとは思ってもみなかった。

薬をきちんと飲みきれなかったり、主治医に会える通院日と通院日の間にパニック起こしたり。そんな自分の生活に、コンスタントに看護師さんが来てくれるのがこんなにありがたいとは思わなかった。

訪問看護ステーションは各地にあるので、その施設施設によっていろいろ制度は異なるだろうが、ボクは週に一回、服薬管理と体調管理、なによりも、障害・病状、不安やパニックに関することを何でも話せるのが大変ありがたい。

自分が自傷してしまったこと、不安でオーバードーズしてしまったこと、そんなことでも素人さんみたいに一概に「ダメよ!」ではなく、「うん、うん、なにがきっかけだったのかな?」てな感じで、傷口に塩ではなく薬を塗ってくれる。

ボクは発達障害をオープンにして生きているが、かといって自分の困りごと、苦しんでいることを、友人や親しい人に話したところで、聞いたほうもどうしたらいいかわからないだろう。下手するとうつ病患者に頑張れ頑張れというように、余計なことを言ってくれてパニックのトリガーになったりする。

訪問看護の看護師さんならば、こちらの障害、病状を共有したうえで自宅まで来てくれる。

自宅という一番安心できる場所で、ある意味聞き上手な看護師さん相手だと、今週「しでかしちまったこと」なんかも、正直に話せるし、また看護師さんのほうも自宅の様子などから、色々な気付きをしてくれるみたいだ。それを主治医に伝えてくれるので、次に病院へ行ったときにうまく説明できなかったり、時間が少なかったりしても、主治医はあらかたボクの様子をわかっていてくれるのだ。

もちろんこういった制度は向き不向きがあるので、発達障害とその二次障害に苦しんでいるすべての人にお勧めというわけではないが、話を聞いてもらう、それだけでも不安感が減少するのは確かだと思う。ともかく相手は少なくとも素人ではない。精神科からきている専門の看護師さんだ。

最近のボクはすっかり外にでるのが怖くなってしまって、このままだと病院にも行けなくなったりするかもしれないという不安がある。看護師さんにそれを話すことで、解決までの道のりを指さしてくれもするし、看護師さん自体が外界への窓口として機能してくれて、完全な引きこもり状態を回避することもできる。

訪問看護をお願いしてから3週間、今のところお薬カレンダーをもらって飲み忘れを防いだり、体調や気分の変動を話してストレス解消させてもらっている。

人間大嫌い!な自分が、そのことを人間に話している。相手が看護師さんだということを免罪符にしているのだ(笑)